なぜ革にはカビが生えやすいの?

こんにちは。革研究所の福元です。今回ご紹介させていただきますのは、長らく保管されていて気が付いたら表面に白カビが生えてしまっていたので綺麗にしてほしいとのご依頼をうけましたリーガルシューズの染め直しです。なぜ革にはカビが生えやすいのかといいますと、革の主成分がタンパク質であることと、皮から革へとなめす工程で使用されるタンニン、油脂などがカビの栄養源になり、また保管場所によっては湿度の高いところではカビにとって非常に繁殖に適した条件が揃っているからです。カビは菌糸が根を張っていますので表面を落としても、また時間が経つと表に出てきてしまいます。

 

 

 

 

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早めの処置をおすすめします。

いかがでしょうか?クリーニングにてカビ除去の後、染め直しさせていただきました。今回のご依頼品のようにカビは生えていても比較的初期であれば革自体へのダメージも少なく、仕上がりもカビが攻撃して傷んだものとは比べ物にならないくらい美しく蘇ります。

人間の身体と同じように、革も早めの処置が結果的には治り(直り)も早く費用も抑えることができます。ささいなことだと思われても構いませんので、ぜひお気軽に当店までお問合せください。